詩人:COIN | [投票][編集] |
恋なんて、もう
忘れかけていたのになぁ。
きみの笑顔、視線、声色に。
きっと常識なんて溶けてしまったんだ、
僕のメールに一喜一憂する君も
僕の声に安心して泣く君も
愛を囁かれて恥ずかしがる君も。
すべてが。
すべてが愛しくて。
愛しくて、たまらないんだ、と。
夜、すこし涼しい空気の中で
電波越しの声を聞く。
「きみの声が好きだ。」と囁けば
「声だけ?」と拗ねる君の声。
周りから見れば
くだらない会話かもしれないけれど。
僕は笑って
「全部が好きだ」って言い直すよ。
すきで、
すきで、
だいすきで。
こんなに、あたたかい恋を。
僕は今まで、知っていただろうか。