詩人:露花 | [投票][編集] |
小さい頃のアルバムを開くと
いつのまにか小さくなったあたしがいて
子供になったねと
語りかけたくなった
いつの間にやら
17年ほどの年月がたってた
あたしは満面の笑みで
カメラを握る父に
話しかけていた
大した事件など無かった
テクテクとにかく
浅い一段を
なにも考えず上ってきたようなものだもの
だけどこの胸の痛みは
あの頃は知らずにいた
知らなければいけない
苦い思いを経験してる
だから大丈夫なんだって
歩く糧になるって
そう思ってる
大丈夫なんて言ってくれる他人はいない
そんなに甘い人生も嫌だけど
あたしを笑う人がいたって
あたしは誰も笑わない
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時々自分が透明人間のような気がする
一人で電車に乗るとき
新宿をひとりで歩いてるとき
楽しそうなカップルを見るとき
私の存在はここでは意味を持たない
所詮
ひとりでなわばりの中へ帰っていく
透明人間
私を見て笑ってくれる家族に守られて
小さなあたたかい檻の中で
生きている
所詮
透明人間は私だけなのか?
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痛い 痛いのは怖い
だから冷房を最強にしましょう
はい これじゃ死ねません
全裸になっても無理かな?
アイス食べながら死んだ人がいたから
死ねるかも?
そう思うと消えるのが怖くなりました
おかあさんと
おとうさんと
おねえちゃんの顔が
浮かんできて
涙がでるの
でも今腹を立ててるのは
そのおかあさんに
なんだけどね
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恋愛音痴
アタシを表す
四文字熟語
わかんないのよ
さっぱりなのよ
好きって気持は
知ってる!
恋愛が表す実体は
知らない!
彼の行動がマジつかめない
駆け引きなんてめんどうくさい
デートより疲れた体を癒したい
恋愛音痴
アタシを表す
四文字熟語よ
寂しくないの?なんて
聞かないで!
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幸せはね
小さすぎて目に見えないの
だからね
自分の幸せに気付かない
幸せはね
小さいものじゃ物足りない
だからね
孤独にかられながら果てしなく
むさぼったりするんだよ
幸せはね
あいまいで自分次第
幸せと感じられるように心を育てるのは
本当に難しいよね
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弱音を吐きすぎたようだ
でもまだ吐き足りない
アタシはきっと
これでもか
これでもかと
周りの人にウザいと思われるほどに
恥ずかしい部分を露出させてく
惜し気もなく
惜しいものか
あの人の人生と交換
どこかで思い
どこかで否定してる
でもこのままじゃ
何も残らない
むしろわずかな期待さえ食べられてく様
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新宿行きの最後尾
問題集片手に携帯に集中
間違えて各駅停車に乗った
乗り換えは面倒臭い
今日はマスカラをしてない
おめめが軽くて気持が良い
ていうかさ
向かいに座ってる子カッコイイよ
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すっぱり切って
どばっと出れば
気持が良い
どうせお去らばなら
そんな絵を描いてみようか
振り向かないし
同情もしないし
義理の笑顔も見せない
そう
決断なんてどれくらいぶりだ
たまには自分を信じてみたくなったんだ
だから辞めるぜ
決めたんだ
俺はあんたの飼い猫じゃないけど
噛みついてやるぜ
俺は自由だからな!
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寂しさだけを纏って
可憐に枯れて逝けたら
なぜ
瞳は憎しみをにじませ
黒い靄は腹に渦巻く
鏡に映る女は
充血した眼とやつれた頬に驚いた顔をし
哀しい諦めの表情をみせる
そう簡単に綺麗には行けませぬ
鬼なら鬼で
私という心を片手に持って
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友達だから
寛大にもなれるし
友達だから
一人くらい減っても死なない
裏切られた
ベストフレンドの一人に
裏切ったのが
友達だから
人間としての自分が情けないし
友達だから
痕になる
待ってるね
ゆるしたげる
あんた次第だよ