詩人:露花 | [投票][編集] |
時々自分が透明人間のような気がする
一人で電車に乗るとき
新宿をひとりで歩いてるとき
楽しそうなカップルを見るとき
私の存在はここでは意味を持たない
所詮
ひとりでなわばりの中へ帰っていく
透明人間
私を見て笑ってくれる家族に守られて
小さなあたたかい檻の中で
生きている
所詮
透明人間は私だけなのか?
詩人:露花 | [投票][編集] |
小さい頃のアルバムを開くと
いつのまにか小さくなったあたしがいて
子供になったねと
語りかけたくなった
いつの間にやら
17年ほどの年月がたってた
あたしは満面の笑みで
カメラを握る父に
話しかけていた
大した事件など無かった
テクテクとにかく
浅い一段を
なにも考えず上ってきたようなものだもの
だけどこの胸の痛みは
あの頃は知らずにいた
知らなければいけない
苦い思いを経験してる
だから大丈夫なんだって
歩く糧になるって
そう思ってる
大丈夫なんて言ってくれる他人はいない
そんなに甘い人生も嫌だけど
あたしを笑う人がいたって
あたしは誰も笑わない