詩人:歹←ガチ | [投票][編集] |
君は不思議だ
角のつぶれた商品を見て
誰かが買わなくて良かったと
迷いもなくかごに入れる
君は不思議だ
流れ星はどこかに落ちるから
自分ではなく落ちるどこかにと
誰かのことを想って祈るのだ
君は不思議だ
相合傘で帰った後
濡れなかった?と聞く君の肩は
片側だけがいつも濡れている
誰かのことを一番に考える君は
不思議で少し心配だったから
君自身は何番目か?
と、いじわる聞くとまっすぐに
「あなたが一番」
と、答えにならない答えを言う
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こどもとおとなの
さかいめっていわれてもな
まぁしいていうなら
こたえのないものにさ
かんがえようとすることが
こどもで
かんがえないようにすることが
おとなだ
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使われる色を羨んで
使われない色を笑った
短い色に拍手して
長い色に舌打ちした
同じような色は嫌いだし
珍しい色も嫌いだった
僕は何色だったのだろう
皆は何色だったのだろう
自分の色が誰かの色で決まるなら
自分の色は嫌いになるだろう
誰かの色が自分の色で決まるなら
自分の色を好きになれたのかな
僕の色のキャンパスに
僕だけの色で絵を描いた
もしも世界が一色だったら
そもそも色は無かったのかな
自分の色を好きになれたなら
誰かの色も好きになるのかな
見えない色も見えてくるのかな
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思い出したらいつかは
忘れることができるのかな
忘れたらきっとまた
思い出してしまわないかな
失恋ってなんだろうと
ふと考えていたけれど
思い出したくない気持ちと
忘れたくない気持ちが
混ざっているような気持ちなの
いつかその中途半端な気持ちが
思い出したいのか
忘れたいのか
ひとつに決まったとき
ぼくは乗り越えたんだと思うのです
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真面目に生きると
真面目に死ななきゃ
いけないよ
目的を持って生きると
目的を持って死ななきゃ
いけないよ
気楽に生きると
気楽に死ねるよ
そんな感じでいいと思うよ
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かぞえきれなかったものが
かぞえきれるまでになったから
そろそろおわかれできそうだ
かぞえきれないころは
さよならだったけれど
かぞえきれるいまは
ありがとうといえるから
そろそろつぎにすすめそうだ
さようならとありがとうの
あいだのことばはわからないけど
さようならもありがとうも
すなおにいえるいまのきもちが
あなたとわかれたってことなんだろう
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あなたはね
きんちょうすれば
よくしゃべり
おちつくと
むくちになるの
わたしはしってる
ふつうと
まぎゃくなんじゃない?
でもそんなところが
いとおしいの
だからこのちんもくは
ことばのないあいじょうなのです
うれしいうれしいちんもくなのです
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好きなこと
同じだったら嬉しいけど
変わっていくこともあるし
違ったって許せるから
嫌いなこと
同じだったら落ち着くし
変わることはあまりないから
違ったら許せないから
好きなことが
同じよりも
嫌いなことが
同じのほうが
良かったのかもしれない
だって好きなことは
ふたりでこれから探していける
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すべてのものに
おわりがあるのは
ちゃんとしってるよ
それでもね
はじまりが
うれしくてうれしくて
おわりを
わすれてしまうから
あとで
おもいだして
ないてしまうの
でもね
はじまりにおわりを
かんがえるのはつらいから
わすれることをおぼえたよ
だから
それでもいいとおもうんだ
そっちがいいとおもうんだ