ホーム > 詩人の部屋 > 歹←ガチの部屋 > 色鉛筆

歹←ガチの部屋


[222] 色鉛筆
詩人:歹←ガチ [投票][得票][編集]


使われる色を羨んで
使われない色を笑った

短い色に拍手して
長い色に舌打ちした

同じような色は嫌いだし
珍しい色も嫌いだった


僕は何色だったのだろう
皆は何色だったのだろう


自分の色が誰かの色で決まるなら
自分の色は嫌いになるだろう

誰かの色が自分の色で決まるなら
自分の色を好きになれたのかな


僕の色のキャンパスに
僕だけの色で絵を描いた

もしも世界が一色だったら
そもそも色は無かったのかな

自分の色を好きになれたなら
誰かの色も好きになるのかな
見えない色も見えてくるのかな

2018/01/08 (Mon)

前頁] [歹←ガチの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -