詩人:大示 | [投票][編集] |
死が溢れているこの世界
何故、人の生きる権利を奪おうとする
その人があなたに一体何をした
その人の無限以上の可能性も考えることができないほど追い詰められてしまう孤独な命
実際の時計より早く進む
社会の時計に追いたてられた結果
歪みが生じ
異常が生まれた
一言でいいから助けを求めてください
助けてくれる人は必ずいると私は信じます
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一つの命から歌が生まれ
二人を引き合わせる
三年分の想いを語り
四度目の朝に
五つの約束を交わした
六枚のコインを持って
七色の架け橋を渡る時
八人の男女に出会った
九回目の別れが訪れ
また独りになった
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感染ルートを探しましょう
こんな気持ちは初めてです
四つ葉が廻ってきたみたい
知らず、笑みがこぼれます
これなら誰も嫌がらない
あなたも感染してみませんか
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最後に見つめるのは何だろう
叶うなら、いつも無愛想な、だけど愛しいあの人の顔を
この目に焼き付けたい
いつもの、あの人らしい
しかめっ面
私だけが、その表情の意味を理解していた
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言葉にすれば
嘘になる
そんな気がして
言えなかった
でも君は一度も『言ってくれ』とは言わなかった
ただ隣で嬉しげに笑っていた
眠っている君に一度だけの告白を
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太陽が昇れば
目覚めるはず
なのに目を瞑ったまま
そういえば朝に弱かったな
ふと思いだし、泣いた
いつもの朝はもう来ない
『おはよう』が交わせない
夕闇が迫る頃
やっと言えた
『いってらっしゃい』
また会える時まで
いってらっしゃい
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また?
どうして?
あぁ、今日もか
小さな亡骸が車の横に
いつも同じ場所だ
誰かしら?
チリンと音がしたので振り返ると
自前の毛皮を粋に着こなしたハンター登場
そういえば洗い立てのボンネットに足跡が付いてましたっけ
少しだけ憎らしい
得意げな顔をそっと撫でました