詩人:大示 | [投票][編集] |
古井戸の中に閉じ込められた様な
真っ暗な世界にも出口はある
上を向けば、それは見えてくる
闇夜からの解放まであと少し
満月になるまで、あと少し
さぁ、頑張って
脱出しましょうか
ロケット花火に乗って
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いつも不安定
たまに疑心暗鬼
恐ろしい鬼が追いかけてくる前に
探さなければ
不安定な自分は
何にでも成り変わってしまうのだ
追いつかれたら最後
それが哀しみの始まり
そして、『私』の終わり
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いつも同じ朝が
今日だけは、特別で
朝から皆が笑っている
人が改めて人らしくなれる日
いつも挨拶し忘れている人も
新しい年どころじゃない人も
やっぱり挨拶は
明けまして
おめでとうございます
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季節が過ぎた紅葉の木の下で
コロコロ丸まる小さなトラ
日向ぼっこには少し寒いかな
皆や、君のために
暖かい時が早く来てくれます様に
今年一年、よろしく
トラ
猫くん
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生まれてくる前
僕は何だったのだろうか
小さな爬虫類の様な姿のずっと前
どこで産まれ
どこで終わったのだろうか
その頃の僕は
私だったのかも知れないし
今より博識だったのかもしれない
ずっと前に手に入れたものが
今は手元に、無い
せっかく、答えを出せたのに
今は、また一からやり直し
なんてことを
ずっと
繰り返しているのかも知れない
だとしたら?
この行動の答えはあるのだろうか
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夜を追いかけて
僕は走る
つらい明日が来ないように
流れ星を飛び越して
僕は翔る
あなたのいない朝が来ないように
世界を駆けまわって
僕は旅する
二度と
大切なものを無くさないために
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悪いことをしなければ
幸せに生きていける
誰かが言っていたけれど
テレビを見る限り
その言葉は何の信憑性もない
躾の決まり文句
誰も気づかない理不尽の爪は
今もどこかで
幸せを抉ろうとしているのだ
一滴の疑心暗鬼が身体中に広がる
誰かに巣食う恐ろしい鬼
喰われる前に
喰ってしまえ
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泣き崩れてバラバラになって
それでも立ち上がれるなら
泣いたことは無駄にはならないよ
立ち上がるまで
例え10年かかろうとも
諦めてしまわなければ
無駄にはならないよ
泣いては駄目だと誰が決めたの
たくさん泣いて
それ以上に
たくさん笑おう
せっかくだから人らしく生きよう
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赤錆だらけの心が
キィキィ
といって軋むのです
真空パックの中にいる体が
息苦しい
といって動かないのです
あぁ、こうしている間にも
たくさんのタイムリミットが
訪れようとしている
油をさして、さぁ
空気を入れかえて、もう一度