何度も繰り返しめぐる

尊い命の約束

遠い昔から変わらない

決して誰も破れない

大切な約束



幾度も瞬く

愛しい命

懐かしい君よ



よみがえれ

その愛は遅すぎた


もう狂ってしまったよ

もういなくなってしまったよ




僕は何度も叫んだよ


ふり向いてはくれなかった

いつものように
笑ってはくれなかった


少し寂しそうな

迷っているような


僕の好きなあの笑顔は


もう、二度と見れない


今さら悔やんでも

その愛は遅すぎた





ただ抱きしめるだけでよかった

眼差し瞬く窓の外

隠れた風が駆け巡り

弓なり夕月揺らめいて

流れる涙になりかわる


幾度の祈りいじらしく

愛は朝陽に暖まる

勇気が欲しい


暴れる哀しみを受け入れ

抱きしめる勇気が



『愛している』と言える

強く優しい勇気が


力だけでは届かない勇気が欲しい

お互いの幼さ押し隠し

静かな時間に染み込んで

いくつもの愛しさを

夢うつつの指先にゆだねる

誰かを抱きしめる大切さは

我が儘な若者にも、わかっている


真夜中に舞う幻のような

不確かな二人

真実の幸せは

柔らかく優しく焼きついた

土に埋もれ

水に溶けて

空の彼方に放られても



大切な言葉は、幾度も幾度も
時を越えて


あなたの元へ、たどり着く

気づけない

見つからない

探せない


それでも、どこからか届く愛

それは何の見返りも求めず
ただ


優しく静かに手の届かない場所で

笑っている


生きていて、いいんだ

誰かに、ことわることなく

生きていて、いいんだ


認められる喜びは

誰かと交わす愛となって

いつまでも輝き巡っていく

愛は、いつもそこにあるよ

当たり前のように

奇跡のように

星は、いつ流れるの？


遠吠えが夜空に届く時

みんなが寝静まった後


それとも
誰かの哀しみが満ちた時



星は、どこへ流れるの？


遠い山のむこうがわ

大きな海の奥深く

それとも
ひっそり佇む誰かの元へ

君がいない歴史が刻まれていく


どんなところにも
きみの欠片が転がっているのに


時間が水のように流れていく


僕だけ置いてきぼりにして

緩やかな流れなら
逆らえるかも知れない


でも結局
僕にできることは


左手にあった温もりを
思い出しながら

今を歩くことだけ



今日も、また
君がいない歴史が刻まれていく



もう二度と
君と僕の時は重ならない

嘘を八百回並べて

何かを必死で隠す君


遠ざかって行く人々

霞んで行く君の心


そうまでして

一体何を守っているの


嘘の鎧は知らないうちに
君の体と心に染み込んでいくよ



僕は本当の君を一度も見ていない


そして


君も

本当の僕を知らない