詩人:大示 | [投票][編集] |
ねぇ
人より上手くやろうとするのは
そんなに大切なこと?
他のすべてを蹴っ飛ばして
裕福になるのは
そんなに大事なこと?
高みに手を伸ばすまえに
足元を
自分自身をよく見て
何が失われつつあるのか
きっと、わかるから
詩人:大示 | [投票][編集] |
あの子が作った虹色の玉
ぱちん、と
弾けたその瞬間
魔法が世界に広がった
先を急ぐ若者は足を止め
下を向いて歩いていた子は
空を仰いで微笑んだ
夕日は
いつもより美しく煌めく
朱く光る泡沫は
心の中で
ずっと漂い続ける
詩人:大示 | [投票][編集] |
幾度も重ねた夢の中
懐かしい人達に出会ったけれど
もう二度と会えないことを
僕は知っている
夢は幻
いくつ重ねても
真実には届かない
わかっているのに
僕の夢は変わらない
詩人:大示 | [投票][編集] |
いろんな理由をつけて
諦めてしまった
一番、頑張れることを
止めてしまった
それが
いつまでも心の奥に
しっかりと、しがみついている
唯一、胸をはれたこと
これしか無い、と
自分でも思っていた
懐かしい時は消えてくれない
夢は消えない
いつまでも
詩人:大示 | [投票][編集] |
輝こうとすると
暗闇に邪魔をされる
暗闇に紛れてしまおうとすると
輝きが僕に手を伸ばす
でも
すべては僕次第
どちらにするか
決定権は僕にある
もう誰にも従わない
自分の心のままに
詩人:大示 | [投票][編集] |
草原に立つ一本の大きな樹の根元
私は、そこで眠りたい
何もかも忘れて
私は私だということも
ヒトであることも忘れて
私は、見つけた
揺るがない夢を
美しい大きな樹を探すという夢を
詩人:大示 | [投票][編集] |
右ニ見エマスノハ
最高ノ技術ヲ結集シテ創ラレタ
美シイロボットデゴザイマス
左ニ見エマスノハ
ソノ美シイロボットニ
職モ婚約者モ奪ワレタ
タダノ人間デゴザイマス
コノ種族ノ特技ハ
共食イ
挙ゲ足取リ
マトハズシ
見テミヌフリ
自分ノ首ヲ絞メル
デゴザイマス
ソノ人間ニ創ラレタ
ワタクシモ
同様デゴザイマス
詩人:大示 | [投票][編集] |
無造作に置いてある
あなたの眼鏡
あなたの世界を覗いてみたくて
内緒でかけてみる
何も変わらない
度無しの眼鏡
私を見るときだけかけていたのは
何故かしら
今度、聞いてみようかな
詩人:大示 | [投票][編集] |
今を後悔している僕へ
どんなに願っても
時間は巻き戻せないって
わかっているはずだ
かといって
そう簡単に動けないことも
よく知っている
早送りの時代
その中で一時停止しているだけ
そう一時、だ
動ける時は一年先かもしれないし
明日かもしれない
何が起こるかわからない
この世界
どうせなら楽しいことを起こそう
奇跡の始まりは自分の一歩からだ
詩人:大示 | [投票][編集] |
僕は
僕の口から出た言葉を
他人事の様に耳にした
何の重力もない
枯れて、すりきれた言葉
僕は一体
どのクチで
どんなカオで
君に贈ったのだろう
でも
もう一度だけ
言わせてください