詩人:大示 | [投票][編集] |
正解なのか間違いなのか
そもそも
そんな概念があるのか
私は勝手に空想する
私の家が埃にまみれ
ヒトが作り上げたすべてが
色褪せ、すりきれていく様を
いつのまにか根付いた緑が色濃く
美しく生き残る様を
空想を重ねるにつれ
すべての面影は薄れていく
私の夢の樹が
私の家を侵略する
だけど
私は侵略者に両腕でしがみつき
身体を預け眠る
待ち焦がれた恋人に甘える様に
空想に人は要らない
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満月から螺旋階段が生えた
向こうに何があるのだろう?
歴史から消えた言葉
忘れられた人たち
今、ふと向こうから誰かが
覗いた
あの人は誰だったろうか
私は
誰を
忘れてしまったのだろうか
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『はじめの、だい、いっぽ』
そして
僕は心の隙間に落ち込んだ
ずさんな補強工事が仇になった
やれやれ
ヒトの言葉も
薬も
腑に落ちないのに
なんという皮肉!
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みんなが恐れていた怪人の素顔は
眉と目が二つずつ
鼻と口が一つずつ
僕らと変わらないものだった
悲しい時は、もちろん泣くし
嬉しい時は、もちろん笑う
薄っぺらい噂が
彼を怪人に仕立てあげたのだ
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明日、奇跡が起こります
と書かれたカードが一枚
明日、地球が割れます
と書かれたカードが一枚
裏返して
素早くまぜて
さぁ、どっち
刺激が欲しいと言ったのは
あなたですよ
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たくさんの雨音が
一日、頑張って生きた人たちに
まるで
たくさんの拍手の様に降り注ぐ
そう
僕らは役者
『自分』という演目を
『今日』という舞台で演じている
それはもう
迫真の演技で
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風邪でもないし
ケガしたわけでもない
ふと気になって開けた救急箱
風邪薬
絆創膏
包帯
ぬいぐるみ
ふわふわだけど薬臭い
薬臭いけど、ふわふわ
眠れない夜にいいかな