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大示の部屋  〜 投稿順表示 〜


[381] 棚機
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さらり、と

たくさんの願いが揺れている

きらり、と

たくさんの星が揺れている

ぽつり、と

ひとつの言葉が流れた


「あなたに会いたい」



2010/07/07 (Wed)

[382] ほっとプレス
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ぐしゃぐしゃの服と

揺れ動く僕の心


熱いアイロンと

僕の心の波をしずめる誰か

ぐしゃぐしゃな心のシワが

全部伸びたら


僕の心は、きっと広がる



2010/07/09 (Fri)

[383] 
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始まりの足音、流れ行く風に
誘われて広がる遥か空へ

色褪せた世界を過ぎ去った年月
残された心は白く光る


まだ遠い歌声、最果ての草原
戸惑いを隠して揺れる記憶

静かな祈りと共に行く

終わらない旅路を


ひとひらの言葉に満ちて行く心は

星空に輝き道を照らす

始まりの足跡、駆け巡る風に

誘われた命が、そっと開く



2010/07/10 (Sat)

[384] 記憶を探して
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僕の記憶は虫食いだらけ

大切な記憶がたくさん抜けている


やっと備わった喜怒哀楽

だけど子供の様な喜怒哀楽

今まで生きていて

記憶が虫食いだらけなんて

哀しいけれど

取り替えることも

棄てることも

僕には、できないんだ


2010/07/12 (Mon)

[385] 
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ようやく気づいたのだ

僕の中にも

記憶の中にも

基礎的な物がない




それでも証明しなくては

未熟でも生きていけるのだと

証明しなくては


2010/07/13 (Tue)

[386] 過去より今を
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過去を生きていた私は

今ようやく現実を
歩き出そうとしている

はじめの一歩は
随分と情けなかったけれど

このまま歩き続けよう
例え一進一退の日々でも


今を生きれないなら

未来など夢幻だから



2010/07/14 (Wed)

[387] シャッター
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僕は、いつも閉店間際

近寄る人を閉め出して

暗い場所でカチリと鍵をする

僕は、いつも閉店間際

滑り込んで入って来て

挟まれたのは




そこまで必死になったのは

僕の為ですか


2010/07/22 (Thu)

[388] 社会仮面舞踏会
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思い思いの仮面を貼りつけ

素顔の見えない誰かの手をとる

それぞれが理想の自分を作り上げ


ひとときの夢を踊るのだ


私は

醜い素顔を『笑顔』で隠し

ひとり

壁の花になる


2010/07/23 (Fri)

[389] 静かなセラピスト
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命を犠牲にしてまで

癒さないで



本当なら

そんなこと

あってはならないんだ


僕らは

どうして気づかない

物言わぬ

セラピストたちの苦しみを


2010/07/24 (Sat)

[390] 退化か進化
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ああ

僕は

なんて、歩くのが下手なのだろう

バランスを保てるシッポが欲しい


でも、今はいいや


君がいるから


2010/07/25 (Sun)
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