詩人:大示 | [投票][編集] |
始まりの足音、流れ行く風に
誘われて広がる遥か空へ
色褪せた世界を過ぎ去った年月
残された心は白く光る
まだ遠い歌声、最果ての草原
戸惑いを隠して揺れる記憶
静かな祈りと共に行く
終わらない旅路を
ひとひらの言葉に満ちて行く心は
星空に輝き道を照らす
始まりの足跡、駆け巡る風に
誘われた命が、そっと開く
詩人:大示 | [投票][編集] |
僕の記憶は虫食いだらけ
大切な記憶がたくさん抜けている
やっと備わった喜怒哀楽
だけど子供の様な喜怒哀楽
今まで生きていて
記憶が虫食いだらけなんて
哀しいけれど
取り替えることも
棄てることも
僕には、できないんだ
詩人:大示 | [投票][編集] |
過去を生きていた私は
今ようやく現実を
歩き出そうとしている
はじめの一歩は
随分と情けなかったけれど
このまま歩き続けよう
例え一進一退の日々でも
今を生きれないなら
未来など夢幻だから
詩人:大示 | [投票][編集] |
僕は、いつも閉店間際
近寄る人を閉め出して
暗い場所でカチリと鍵をする
僕は、いつも閉店間際
滑り込んで入って来て
挟まれたのは
君
そこまで必死になったのは
僕の為ですか
詩人:大示 | [投票][編集] |
思い思いの仮面を貼りつけ
素顔の見えない誰かの手をとる
それぞれが理想の自分を作り上げ
ひとときの夢を踊るのだ
私は
醜い素顔を『笑顔』で隠し
ひとり
壁の花になる