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大示の部屋  〜 投稿順表示 〜


[51] 三枚目ヒーロー
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ちょっとくらいドジで情けなくったって

私はあなたのカッコいいところを知っています

もし、みんなが馬鹿にしても
私はあなたを尊敬します


世界中の誰もが知らない

だけどあなたは私のヒーロー


あなただけのヒーローは
見つかりましたか?


2008/12/13 (Sat)

[52] 
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道の片隅で忘れられた神様が『昔は良かった』と
溜め息を吐いていた

余りにも寂しそうなので
どうしたんですか、とたずねたら

『この忙しい世の中に昔の様にとは言わないが、もう少し労ってはもらえないだろうか』

人同士が信じられなくなってきている今、不確かな私の存在など誰も気にしないのかも知れないが・・・



昔は近い存在だったのかもしれない

今は、苦しい時だけ助けを求められる

遠い存在になってしまったのかもしれない


今年のお宮参りからは
ずっと頑張っている存在に『ありがとう』を伝えたい

2008/12/13 (Sat)

[53] キャンディの瞳
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たくさんの雪の結晶に埋もれて笑って

飽きもせず小さな雪達磨を作っている私を見て

あなたはいつもの怖い顔

でも解ってる
怒ってるんじゃなく、呆れているんだって

他の人には解らない
あなたの小さな表情の変化が解るようになって
もう、どれくらい


『雪うさぎ作って』

冗談半分、本気半分で言ったら
あなた、やっぱり外方を向いた


明くる朝、私が作った雪達磨の側に雪うさぎ

誰が作ったかなんて、直ぐわかった

あなたの大好きなキャンディが

私を見つめているんだもの

2008/12/13 (Sat)

[54] 一瞬
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初めてあったあなたは
厳しい冬のようでした

恐くてなかなか近寄れなかったけれど

何故か心惹かれました

あの時、ふと見せた瞬間

その一瞬が私を捕らえて
離さない

それがあなたの隣にいる理由


2008/12/17 (Wed)

[55] 人も同じかな?
詩人:大示 [投票][編集]


『くんくん』

大好きなふわふわが動いてる


あらら、そっち行っちゃうの?

駄目よ



『フー!』

ほら、やっぱり怒られた


あぁ、尻尾がガッカリしてる


仲良くなりたいのにね


静かになったので覗いてみると
ひっついてお昼寝


でも微妙な距離

いつ、縮まるかな


2008/12/13 (Sat)

[56] 無駄なものですか
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銀色の光が冷たく降り注ぐ無駄なモノは何もない
あなたの部屋

背中合わせに座り
肩越しに様子を窺う

微かな震えが伝わって

何かが光って落ちた

流れ星だと思いたかった


慰めをあなたは望んでない


余計なものを置きたくない
ずっと前にあなたが呟いた言葉が

私に突き刺さった


2008/12/13 (Sat)

[57] 倒れし戦士の住まう場所
詩人:大示 [投票][編集]


千切れそうな翼で
風を斬り裂き

ここではないどこか遠くへ

夢ではない幻から抜け出し
混乱のまま、あてもなく


雨の銃弾をその身に浴び
我武者羅に
行き着く先は現と信じて

生温い幻想は羽ばたき一つで吹き飛ばそう

甘い堕落は今はいらないと
比翼の鳥を追い越した


いつか翼折れた時
空より遠いヴァルハラへ


戦士達集う楽園へ


2008/12/13 (Sat)

[58] 迷ひ家(我)
詩人:大示 [投票][編集]

風の中揺れる夢
思い込め
咲けよ、咲けよと唄う

遠き日に
思い馳せ
哀しさが募る


霧の中
鳥の声に
導かれる

迷ひ家


お伽噺の世界に
辿り着いたとき
開かれてく

記憶の扉


懐かしい
子守唄

夢現に聞いた
母の歌声


追い求め
駆け出した

迷ひ家の廊下


唐突に消え行く
遠ざかる
母の歌声



迷ひ家



気がついて
見渡すと

私の家
夢の樹


蕾付けた夢の樹に
身体預け泣いた

耳に残る
あの子守唄


風の中 揺れる夢
想い込め
咲けよ、咲けよと唄う


遠き日に
想い馳せ

哀しさが募る








(マヨヒガの蛇足)
静かな風の中で子を揺らして
私と妻は、おもりをしている
囁くように歌いだした子守唄は
遠い母を唐突に思い出させた



ふと周りを見渡すと森の中
妖しい霧と響く鳥の鳴き声が
私を古めかしい大きな家に招いた

扉など無いその家から
子守唄が聞こえてくる

それは亡き母の声だった

迷い無く長い廊下を走り出す

子守唄は私を一つの部屋に
導いた

戸に手をかけた瞬間
景色は薄れ遠ざかる

子守唄も無情にも遠ざかる

これは幻だったのか?

行かないでくれ、マヨヒガよ



再び聞こえてくる子守唄
気がつき目を開けると
私の家があり

私の妻がいた


情けない私は妻と子を抱きしめ
泣いた


少し冷たい風の中
二人で子守唄を歌う

『この子が健やかで在るように』

遠き日の父と母を思いだし切なさが募った


2008/12/18 (Thu)

[59] 記憶
詩人:大示 [投票][編集]


花びら
微風に吹かれてく夜は・・・


覚えてる?
星空の約束

あの時の
幼さも愛しい

想い出は
柔らかく煌めく

淡い香り
あの日と同じ

勿忘草


2008/12/13 (Sat)

[60] 必要なんだ
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情けない顔を見られるのが耐えられなくて

なんの罪もない月を
睨み付けていた

いつの間にか伝わる体温が
銀色を滲ませた


新月の願い事など
叶わないと思っていた



(他に何も要らない、だから無条件で愛してくれる人を僕に与えて下さい)


2008/12/13 (Sat)
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