詩人:大示 | [投票][編集] |
君へと誘う足跡が
冷酷な季節の花弁に隠された
僕は進むしかない
どれほどの冷遇が待っていようとも
来た道は崩れ去った
君が歩いた道は、まだ続いている
その現実が僕の背中を押す
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水面に溶ける夕日を眺めて
明日も同じ景色が見れます様に
心の内で祈る
この世は不変ではないから
細やかな祈りも
いずれ届かなくなるかもしれない
特別が無くても
今の平穏があれば良いのだと
私は思う
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私が果たさなければならないことは
何だろうか
探してやり遂げたい
生まれた意味を
まだ探している最中
見つけ、そして果たすまで
如何に無様であっても
生きなければならない
命ある内に
遂げること叶いますように
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風に拐われた
ヒトヒラの命
手を伸ばし
虚空を掴んだ
すり抜けていった
水の命
呼び止める声も届かない
哀しみだけは
いつしか出会い
共に流れていく
水平線の向こうで
待っていてくれると信じて
今は瞳を閉じて
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『クローバー見つけた』
とても嬉しそうに見せてくれた
似ているけれど少し違うかな
『それはね・・・』
言いかけて口を閉じた
だって、こんなに嬉しそうなんだから
信じていれば
幸せも、きっとやって来る
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何も要らない生活
欲しがらない精神
最低限の物で満足したい
あなたが何も持たずに
旅をするように
好きなものが有りすぎて
動けない私は
置いてきぼりかしら
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たった一つの歯車が
外れただけで
まるで駄目
ぎこちない笑い方
ぎこちない動き方
今まで在ったものを
無くしただけ
『愚かだね、解っていた筈だよ』
カラクリ人形が
無表情のまま笑った
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蜜柑色に染められた部屋
物悲しくなって
あなたの部屋をノックする
不思議そうな顔して開けてくれた
ちゃんとここに居てくれているんだと
ほっとして涙が出たの
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赤く染まった幻想的な部屋
遠慮がちな戸を叩く音が
現実を伝えた
突然の涙に焦り
必死にポーカーフェイス
らしくなく君を抱きしめた
顔が熱くなっていく自分を感じ
心の中で舌打ち
とりあえず夕焼けに感謝
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消えて行く偽りの思い出は華やかに散らばって
真実の想いに癒されてく
今のこの時は何故か懐かしい
君の想いを忘れていたんだね
こんなに大きなものなのに
久しぶりに手を繋いで帰ろう
もう二度と見失わないように