詩人:大示 | [投票][編集] |
たくさんの雪の結晶に埋もれて笑って
飽きもせず小さな雪達磨を作っている私を見て
あなたはいつもの怖い顔
でも解ってる
怒ってるんじゃなく、呆れているんだって
他の人には解らない
あなたの小さな表情の変化が解るようになって
もう、どれくらい
『雪うさぎ作って』
冗談半分、本気半分で言ったら
あなた、やっぱり外方を向いた
明くる朝、私が作った雪達磨の側に雪うさぎ
誰が作ったかなんて、直ぐわかった
あなたの大好きなキャンディが
私を見つめているんだもの
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道の片隅で忘れられた神様が『昔は良かった』と
溜め息を吐いていた
余りにも寂しそうなので
どうしたんですか、とたずねたら
『この忙しい世の中に昔の様にとは言わないが、もう少し労ってはもらえないだろうか』
人同士が信じられなくなってきている今、不確かな私の存在など誰も気にしないのかも知れないが・・・
昔は近い存在だったのかもしれない
今は、苦しい時だけ助けを求められる
遠い存在になってしまったのかもしれない
今年のお宮参りからは
ずっと頑張っている存在に『ありがとう』を伝えたい
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ちょっとくらいドジで情けなくったって
私はあなたのカッコいいところを知っています
もし、みんなが馬鹿にしても
私はあなたを尊敬します
世界中の誰もが知らない
だけどあなたは私のヒーロー
あなただけのヒーローは
見つかりましたか?
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ちっぽけな自分の存在を当たり前の様に受け入れ祝ってくれる
一年に一度の特別な日
立派なケーキなんて本当はいらないんだ
身内だからこそ照れることもある
なかなか言えない
『誕生日おめでとう』
ケーキは口実なのかもしれない
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誰も寄せ付けぬその力に彼は嫌悪し恐怖を感じている
『皆が自分にひきつった笑みを向けてくる。もう、うんざりだ!』
何も信じるものか!
みんな、消えてしまえ!
長い戦いから解放され
何もない部屋を見渡した
何故、強いのだろう
守るものが無いのに
地位も、それにみあった権力も要らなかった
ただ一言
『お帰り』と
待っていてくれる存在が欲しかった
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どんなに時が隔てても
どれほど遠く離れていても
運命の相手は
何度も生まれ変わり
あなたの前に現れる
偶然ではない
必然を感じて
幸せの涙を見せて
微笑んで
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悲しみが憎しみに変わる時、君は自分でいられるだろうか
今宵は、ひ弱な君を魔物に変える月も味方になってはくれないみたい
獲物を引き裂く力を、おくれ
あいつを極限まで追い詰めて恐怖させる身体を、おくれ
白銀の女神よ、明日夜こそは彼に祝福を
孤独な戦士に祝福を
そして獲物の赤い涙で祝杯を
詩人:大示 | [投票][編集] |
ハチミツたっぷり
卵も3つ
お日様色した
カステラケーキ
見かけによらず甘いの大好きなあなたが
はにかんだように笑うところが見たくて
頑張りました
できたてを二人で、はんぶんこ
お日様から半月になりました
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こんなところにドアなんてあったかな
まぁ、いいか
・・・気になる
開けてみよう
ガチャ
壁!?
何の罠だろう
足元に『つるはし』があるけれど
もしかして掘り進めと?
えーと・・・
どこに行けるのかな
立て札には何も書かれていない
仕方ないので自分で書いた
『○○方面』
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夢の続きを追いかけて
行き着く場所はあなたの隣
そうか
あなたに続いていたの
でも待っていて
あと半分で届きそうなんだ
諦めない
他の誰でもない
あなたに繋がっているなら掴まえてみせるよ