詩人:大示 | [投票][編集] |
死が溢れているこの世界
何故、人の生きる権利を奪おうとする
その人があなたに一体何をした
その人の無限以上の可能性も考えることができないほど追い詰められてしまう孤独な命
実際の時計より早く進む
社会の時計に追いたてられた結果
歪みが生じ
異常が生まれた
一言でいいから助けを求めてください
助けてくれる人は必ずいると私は信じます
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今の笑顔は偽物笑顔
どれほどの人がわかるだろうか
家族でもわからないのに
結局のところ
暴かれたくないのが
本音
暴かれたところで、崩れてしまった精神を
一体誰が組み立ててくれるのだろう
賽の河原の石積みと同じで自分しかいないのだ
詩人:大示 | [投票][編集] |
美しい一輪挿しに
花を飾って
人が作った水を注ぐ
すると全てが壊れた
水の材料は何だったのか
争いを産み出した人の手では
自然が産み出したものは何一つ作り出せないのだろう
詩人:大示 | [投票][編集] |
素敵な人に出会うために
準備をしよう
デートの時
お洒落をするみたいに
大切なのは出会いたい人に相応しい姿と心構え
出会った時に胸を張って
想いを伝えられますように
詩人:大示 | [投票][編集] |
冷たい小さな部屋に
散乱した沢山の玩具
僕の機嫌をとるために
浅はかな人が送り付けた
心無い贈り物
またあの人がやってくる
『何か欲しいものは?』
お母さん
何故、首を振るの
僕を創ったのは誰?
詩人:大示 | [投票][編集] |
私の心の何処かに
『立入禁止』の立て札と
有刺鉄線に囲まれた一つの椅子がある
椅子に座っているのは
私
・・・ではなく
真っ黒の怪物だった
それは触れてはいけない者
誰にでも住み着くその存在
何気無い瞬間に
増殖してやろうと
その時を思い浮かべては
こちらを見て笑っている
私が私であるうちは
必ず駆除する予定
詩人:大示 | [投票][編集] |
苦痛の絶頂に耐えきれず、地へ舞い降りた
ここへ来れば楽になる
そう思っていたのに、苦痛が続くだけ
耐え難い苦痛は悪魔との契約の様に、その身に残る
もう遅い
僕には救えない
大地と空以上に離れてしまった僕と君
君の涙も
僕には拭えない
何故、忘れてしまったの
生きていればきっと、と
僕に笑いかけてくれたのは君だったと言うのに
詩人:大示 | [投票][編集] |
騙し絵の中の真実に気付く前に何を描き足そうか
君の好きなものでも足してみようか
綺麗で哀れな、娘さん
あっさり、すっかり騙されて
別の絵に見えることなど考えもしない
一緒に居ても意味はない
考えることを止めてしまった君に
最後に何を贈ろうか