詩人:大示 | [投票][編集] |
ピースが台紙に、はまらない
この形は絶対
この場所に、はまるはず
ほら、おさまった
ピースが少し破けたけど
角が無くなったけど
痛くも痒くもありません
仕上げてみたら
隙間はあるし、絵は意味不明
哀れなパズルは
誰に理解されるのか
作った人を憎むのか
やり直してくれるのを待つのか
体は傷み
心も、バラバラ
詩人:大示 | [投票][編集] |
錆び付いた仮面は、いつ剥がれるの
赤い錆が、爛れた皮膚の様に
執拗に、醜いままで
創造主に与えられた嘘つきな顔
至福感じたのは与えられた、その時だけ
美しく銀色に輝いていた顔は
真実の僕を知ろうとしない下等な悪魔達に汚され傷つけられた
仮面が顔に
顔が仮面に
生まれ堕ちたその時から、僕はペルソナ
僕はペルソナ
詩人:大示 | [投票][編集] |
愚かな戦の為に
辛酸を舐め、そして
いなくなってしまった人達
今の、この国の姿は
あなた方が望んだ姿ですか
何のために自分は戦ったのだろう
何のために己は苦しさも貧しさも
耐えたのだろう
責める声は蝉が伝え
向日葵が凝視する
悲しみの声は鈴虫が伝え
紅葉が、はらはらと零れる
謝る言葉すら
僕には浮かんでこない
何ができるのだろう
その時を生きた語り部達も、もうじき
いなくなってしまうのに