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大示の部屋


[111] 静かな昔
詩人:大示 [投票][編集]


薄い霧を破る犬の鳴き声

ぱちぱちと焚き火が呼ぶ

カサリと竹藪の内緒話

迷ひ家のような広い家


昔話に入り込んだみたいと
はしゃいでいた、あの日


もう誰も居なくなってしまった
私の迷ひ家


昔日の面影は
まだそこにありますか


2008/12/18 (Thu)

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