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大示の部屋


[158] 静かな声で
詩人:大示 [投票][得票][編集]


泡立ち消えていく
数多の生命

沸き上がる激情を
静かな声で歌いながら



貴方が訪れるまで
あと何れくらい

冷えきった指先で星を数える

数えきれなかった
流れ星が海に沈む頃

暖かい何かが頬を伝った


流れた涙には願いを叶える力など無く

同じ味が蠢く海に
ただ還っていく


立ちはだかる波を越えて
暖かい貴方の元へ

重ならない歌声は
独り夜空に溶けて

信じたのは貴方の温もり
囁き交わした一つの言葉


泡立ち消えていく
数多の生命

沸き上がる激情を
静かな声で歌いながら


泳ぎ疲れた

私を抱き止めてくれた

貴方は今、何処に


2009/01/14 (Wed)

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