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大示の部屋


[185] 心の膿
詩人:大示 [投票][編集]


当たり前のように夜が迫り

当たり前のように朝が甦る

何をすれば良いのか解らない
この私にもお節介の太陽が微笑む


せっかくの美しい朝も
息をするのが精一杯

これ以上辛い目にあわないように
と黒衣を着込んで
私は習慣化した
歪んだ笑顔を貼り付ける

生命は大事だと皆、知っている

でも、その感覚もこんなでは
いずれ麻痺する

太陽さえ届かない暗がりに浸って
もう誰の声も届かない


素晴らしい物語も歌も
心に響かない



大病をしても
最期まで生きようとする人に

何故、命を譲れないのだろうか


私の命の重さは手を離せば
飛んでゆく風船の様


2009/02/08 (Sun)

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