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大示の部屋


[210] 幾星霜
詩人:大示 [投票][編集]


黒い静寂に、雫の呟き
聞く人なく溶けていく

幾星霜の涙、岩の牢獄に
深い穴を穿った

風が行き過ぎ、洞をくぐり
強く慟哭させる

ざわめきが、こだまして
深い青を揺らし明日へ


会うこと無い、誰かに届き
一滴の涙から全てが生まれ
風に浚われて駆け巡る

2009/03/27 (Fri)

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