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大示の部屋


[286] 生存権
詩人:大示 [投票][編集]


果てしない混沌の中

ただ一つ恵まれている青い命


そこにどういうわけか
人が住み着いた


奇跡を感謝し
人は全ての物に祈り
時には命をも捧げた


時が過ぎ
奇跡は当たり前になった

人は弱くなり、心を無くし
汚い水の中で共食いを始めた



己の生きる場所に
墓を作るようになった

捧げるのは無数の爆弾と
無抵抗の命だけ


いつか全てが宇宙に還る

彼らにとっては当たり前であり

人にとっては突然の崩壊


長い時をめぐるチャンスが消えた
その後は何が残るのだろうか?


今は、全て杞憂であることを祈り

幾つかの未来の先に
答えを知ろう


2009/12/06 (Sun)

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