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大示の部屋


[319] たまに立ち止まる
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君がいない歴史が刻まれていく


どんなところにも
きみの欠片が転がっているのに


時間が水のように流れていく


僕だけ置いてきぼりにして

緩やかな流れなら
逆らえるかも知れない


でも結局
僕にできることは


左手にあった温もりを
思い出しながら

今を歩くことだけ



今日も、また
君がいない歴史が刻まれていく



もう二度と
君と僕の時は重ならない



2010/01/21 (Thu)

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