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大示の部屋


[322] 消えないシャボン玉
詩人:大示 [投票][編集]


あの子が作った虹色の玉

ぱちん、と

弾けたその瞬間

魔法が世界に広がった


先を急ぐ若者は足を止め

下を向いて歩いていた子は
空を仰いで微笑んだ

夕日は
いつもより美しく煌めく


朱く光る泡沫は

心の中で

ずっと漂い続ける



2010/01/23 (Sat)

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