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恭ノ字の部屋


[6] 大切な風船
詩人:恭ノ字 [投票][編集]

子供が無邪気に欲しがる様に 満面の笑みで
嬉しそうに手にいれて

大切に、とても大切に
膨らませました。

それは、大きく、とても
大きく膨らんで

白地にピンクのハートは
まるで笑っているよう。

素敵だねって褒められて

本当に嬉しそう。

嬉しそうだったのに…


彼女は泣いている

遠く空の彼方を見上げては

今は無い、感触が
握りきれない右手に残ってる。

彼女は泣いている。


とても大事にしてたのに

大事なもの程、

その手を離したら、

1番遠くへ飛んでいく。


彼を。

2008/02/26 (Tue)

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