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蒼ノ天使の部屋  〜 投稿順表示 〜


[78] 
詩人:蒼ノ天使 [投票][編集]

紅い紅い
りんごの木

手を伸ばす君と
見つめている僕

りんごよりも紅い
君の瞳を
僕は見つめた…。

2007/01/01 (Mon)

[79] 幸せ
詩人:蒼ノ天使 [投票][編集]

君がいれば
僕は幸せ

君が幸せなら
僕は幸せ

ただそれだけ
それだけが
幸せ―

2007/01/01 (Mon)

[80] 照れ
詩人:蒼ノ天使 [投票][編集]

君の頬が
わずかにそまっていた

夜道を照らす街頭
僕らを照らす朧月

頬が赤いの
気がついたよ

2007/01/01 (Mon)

[81] 秋空秋桜
詩人:蒼ノ天使 [投票][編集]

遠い記憶
無地に咲いた
モノクロのコスモス
色が無いのは
きっと
君がいないから

人を愛せない僕が
君の存在を
確かめている
会いたくて
でも
会えなくて
そんな儚さ
僕は今でも覚えている

寂しさを知った
悲しみに咲いた
セピア色のコスモス
涙を流さないのは
きっと
枯れてしまったから

人を愛せない僕が
君の喜びを
探している
進みたくて
でも
進めなくて
そんな感じ
今でも覚えている

僕は夢をみた
遠い蒼い街の夢
雲間から
光が差し込んだとき
君はあらわれた

歩みを止めた
その先に
こっそりと咲く
一輪のコスモス
君は気付いたかな

大嫌いなんて
何度言われたかな
不器用な僕には
君だけで
十分だったんだよ
あの秋の空に向け
愛を叫ぼう
愛を奏でよう
あのコスモスに
祈るように…

2007/01/01 (Mon)

[82] 幼い現実
詩人:蒼ノ天使 [投票][編集]

たくさんの足跡
たくさんの傷跡

僕は
そんな現実の
寂しさを知った

理想で
ごまかされた現実は
空気よりも軽い
嘘を希望にした
そんな嘘は
僕らを大人には
しなかった・・・

明日が確定されない
現実を彷徨う僕らは
いつ大人になれるのだろうか・・・

期待ばかりして
甘えてばかりいて
いつしか一人に
なってしまった
昨日に置いてかれた僕
ただ風吹く中
空を見上げ哀れんだ

夢をみていた僕を
大人は現実に
呼び戻した
過去に浸ることを
許しはしなかった
追憶を得ることを
認めはしなかった

全部現実
永久(とわ)に押し流された
歌のように
ただ無意味に
人であり続ける
そう
まるで
目に見えない
現実を泳ぐ
魚の様な…

2007/01/01 (Mon)

[83] とにかく
詩人:蒼ノ天使 [投票][編集]

僕は君を好きになった
雲間から見えた神様
瞳から見えた悲しみ

不器用な抱き方で
現実も
過去も
君をも
抱き締めたいんだ

2007/01/01 (Mon)

[84] 風の音
詩人:蒼ノ天使 [投票][編集]

君は何してるかな
気になってばかりだよ
上手く言えないけど
好きなんだ

そう言ったのが
昨日のような
一昨日のような
そんな気がした

気がついたら
夜が明けていた
気がついたら
枕が濡れていた

弱虫な自分
強がりな自分
不器用な自分
良いとこ無しの自分を
君は愛してくれた

できることならば
もう一度だけ
愛されたかったな…

月が照らした
ちっぽけな僕は
幸せを虚ろな目で
眺めてみた
答えは出なかったけど…

ただ側にいたかった
痛み負う覚悟
ついてたけれど
やっぱり弱虫なんだ

かみさまのうたた寝
響いた風の音だけが
僕を揺らした
進めるから
歩めるから
ただ前を向け
そう
だから見た
飛行機雲渡る
あの空を…

2007/01/01 (Mon)

[85] 千の涙
詩人:蒼ノ天使 [投票][編集]

雲になりたい
雪になりたい
そして消えたい

星が照らす
小さな夜
精一杯生きて
時には恋した
僕の今までの人生
綺麗なものじゃ
ないはずだろ?
けなされたよ
わらわれたよ
だから進むんだろ?
飛行機雲のように
後戻りは
できないから…

千の涙を流した夜
涙が枯れるまで
泣きじゃくったさ
そう
ただそれだけが
精一杯だった
背伸び
してみたかったかな

快晴の空に架かった
儚い虹が
僕には
明日への橋に見えた
渡るには小さいだろ
渡るには狭いんだろ
だから代わりに
明日がある
殴られても
蹴られても
思い出たちは
側にいる

小さな夜を盾にして
何度も何回も
追憶の扉を開けた
夜空を飛ぶ
記憶のかけらが
僕を呼ぶ
神様なんて
いないのに…

千の涙を流した時は
すでに君はいなかった
泣きやむはずも
ないけれど
時は僕を刻む
だから
千の涙をこらえても
押さえきれない感情が
こらえきれずに
流れてく
明日を歩めと
言われても
僕は歩めず
立ち止まる
きっと
明日もまた
追憶の扉を
開けてしまうだろう…
あぁ…
千の涙
いざ届け君の元へ…

2007/01/01 (Mon)

[86] 
詩人:蒼ノ天使 [投票][編集]

知らないこと
無知
ただそれだけ
十分じゃない?

2007/01/02 (Tue)

[87] 最期の傷跡
詩人:蒼ノ天使 [投票][編集]

いつになれば
傷をつかなく
なるのだろう

甘い言葉
甘い酔い
僕は全てに
溺れてしまった
弱い人間
何を望もうが
そして
何を紡ごうが
全てが嘘に
綴られる

本当の愛を
知ろうとした
愚かな自分
最期の傷跡
癒すまで
気付かなかった
本当の愛など
誰も知らないのだから

未だに知らぬ
本当の愛
真の自分
傷の癒し方
何を願おうか
迷いに迷った
その先に
花が咲くは
夢の様な
儚さで

ぐるぐる回る
明日はどこ?
気付かぬふりで
やり過ごそうとした
今日
君に会うのが怖いから
逃げたいな
だから
逃げ出した

苺の様な
甘い香りが
僕を呼ぶんだ
空の青さが
静けさを呼んだ
僕はただ
忘却の彼方で
立ち尽くし
明日を
見て見ぬふりをし
過去を見た
逃げ出したんだ
君の元から
消えたんだ
あの頃の記憶から
君のあの日から…

風は吹くだろうか
もう一度笑えるか
わからない
傷跡だけが
疼き出す
そう
上手い愛仕方とか
上手い笑い方とか
不器用な自分には
必要なかったんだ
始めからわかれば
離れずに済んだのに
だから
後悔だけが
傷跡から
流れ出す
いずれ
最期の傷跡は
癒えることなく
残るだろう
忘れずに
ただ忘れずに
君を想う
こんなにも
暗く淋しい
狭い夜は…

2007/01/05 (Fri)
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