詩人:蒼ノ天使 | [投票][編集] |
「にゃぁ」と可愛らしく鳴く猫。
今日偶然ダンボールに2匹の猫がいたのを見つけたんだ
すごい黒くてまるで深い闇を見ているかのように…吸い込まれそうな色…とてもきれいとはほど遠い表現…でも僕には返ってきれいに見えた…僕の心の色もこんな色だから…
また「にゃぁ」って鳴いた…
まるで僕に助けを求めるように…
その顔の下では僕をどんな風にみてるの?
見透かされてる?
ごめんね…
僕には何にも出来ないんだ…
僕ん家マンションだから…
人が作った造形物に自然界の生き物は入れない…
ずるいよ…
なんで人間だけ?
僕たちだって同じ動物じゃん…
そう思うと泣きたくなる…
翌日
またあの場所へと行く…
けどそこで見たのはまるで死神に生気を奪われそうになっている猫がいた…
「にゃぁ」…
これが最後だった…
どうして!
昨日僕が見捨てなきゃ…
なんで見捨てたんだろう…
人の造形物は人の所有物…だから他の動物には所有物がない…
今まで普通に暮らしてた生活に疑問を抱き始めた…
2匹の猫の死を見つめて…