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蒼ノ天使の部屋


[85] 千の涙
詩人:蒼ノ天使 [投票][編集]

雲になりたい
雪になりたい
そして消えたい

星が照らす
小さな夜
精一杯生きて
時には恋した
僕の今までの人生
綺麗なものじゃ
ないはずだろ?
けなされたよ
わらわれたよ
だから進むんだろ?
飛行機雲のように
後戻りは
できないから…

千の涙を流した夜
涙が枯れるまで
泣きじゃくったさ
そう
ただそれだけが
精一杯だった
背伸び
してみたかったかな

快晴の空に架かった
儚い虹が
僕には
明日への橋に見えた
渡るには小さいだろ
渡るには狭いんだろ
だから代わりに
明日がある
殴られても
蹴られても
思い出たちは
側にいる

小さな夜を盾にして
何度も何回も
追憶の扉を開けた
夜空を飛ぶ
記憶のかけらが
僕を呼ぶ
神様なんて
いないのに…

千の涙を流した時は
すでに君はいなかった
泣きやむはずも
ないけれど
時は僕を刻む
だから
千の涙をこらえても
押さえきれない感情が
こらえきれずに
流れてく
明日を歩めと
言われても
僕は歩めず
立ち止まる
きっと
明日もまた
追憶の扉を
開けてしまうだろう…
あぁ…
千の涙
いざ届け君の元へ…

2007/01/01 (Mon)

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