ホーム > 詩人の部屋 > 百年草の部屋 > 水滴

百年草の部屋


[31] 水滴
詩人:百年草 [投票][得票][編集]


窓の外に
広がる景色は
もう見えなく
なっていた

見えるのは
ただ窓を流れる滴

交わり、
一回り大きな粒となって
流れていく滴達

それを眺めながら
孤独の時間は
流れていく

一つ、

二つ、

三つ…


訳もなく
滴を数える私

その時、
窓に映る私の目から
決して交わる事のない
一粒の滴が流れた

2010/11/10 (Wed)

前頁] [百年草の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -