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百年草の部屋


[6] ムラサキケマン
詩人:百年草 [投票][編集]

止みそうで止まない
小雨は降り続く。

いつもの帰り道。


君の笑顔を

思い出す。


まるで人目を
避けるように

紫華鬘の花が
咲いている。

僕と陰とを

眺めながら。

傘もささずに
歩く道。

最後に見た君は

泣いていた。

紫華鬘は

僕に優しく

微笑むように

咲いている。

この花のように

強くあろうと、

心密かに

誓いを立てて。

今はまだ

空と同じように、

泣いてみる。

2009/09/15 (Tue)

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