| 詩人:山羊 | [投票][編集] |
爛れた心を隠すには
あまりに綺麗な目をしていて
流した涙は腐って消えた
首を吊ったピエロの絵を君は買って
愛おしい様に胸に抱いた
壊れた砂の城は二度と戻らない
そんな事知ってるよと君は儚く笑う
あの腐った海に浮かべた僕達の光は
今どこをさ迷っているのか・・
君が消えない様に
君が消えない様に
何もできないけど
流した涙は腐った海に変わって
ただ消えゆく光を見ていた
壊れた砂の城・・
二度と元に戻せず
君はその目のままで
泣いていた
綺麗な腐ったままで
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桜に惑わされて
ふらりと眩惑を覚えれば私の心は桜と共に
風に飛ばされ・・
君がいた
あの頃へ
手鏡を仕舞う仕草
後ろ姿
鮮やかに君が蘇る
4月の倦怠感に流され
辿り着いた桜の下
何が二人を変えたのか
戸惑う顔は
今でも覚えている
桜がゆっくりと舞った
もういいよって
君が桜木の影から出てきそうで
目を凝らして見るけれどただ桜に惑わされて
動けないまま
喧騒の中
散りゆく桜
人と肩がぶつかり
目が覚めて
下向いて歩く私に
桜が空へと舞った
もういいよって
声が聞こえた気がした
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ドアを開けたらパラレルワールドで
現実逃避は当たり前
そこの可愛い女の子は
カッコイい彼氏が似合ってる
そうやっていつも
逃げてばかり
何か虚しくなっちゃうな独り言が出た
久しぶりのデートの約束は風邪でキャンセル
メールを返信する気にもなれない
やっぱり後ろ向きは良くないよね
なんだかんだ言ったって時間は過ぎるし
あぁ小さい魚になって
サメと競争したい
そうやって逃げてばかりだけど
笑ってみれば
ほら明日がチラチラと
手招きしてる
そんな明日に腹はたつけど
少しの希望くらい
持ってもいいかな
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立ち竦む僕の影は
今よりも逃げ回りたい
喜びや悲しみよりも
君の笑顔を見ていたい
どこで夢を捨てた?
知らん顔より辛い冷たい目
何を探してる?
君の声が標だった・・
去って行く後ろ姿
もう見れないの知って
ただ後悔と悲しみが混じった
透明の膜に覆われて
どこで道を間違えた?
君の笑顔が救いだった
二度と戻れないなら
走り出した君を
追いかけてた
さよなら言わないでおくよ
いつだって悲しみはある
二度と逢えないなら
君の腕を捕まえてた
あの日に帰りたい
君をきっと離さないのに
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あの道は今何に向かっているの?
昔聞いた事ある夢の国があるの?
そうさ 世界は手遅れ
君は眠ってるよね
ごらん あの短い蝋燭は世界の寿命だから
泣かないで
そばにいるから
本当は抱き締めてあげたい
そして夢の続きを一緒に見よう・・
僕達は生まれて死に向かっている
虚しいかい?僕にもわからないけど
懐かしい曲が聞こえる
目を閉じて聴いてみよう・・・
風は東へ吹いて
何を運んでくるのかな?何が起きても君と一緒だよ
おやすみ
おやすみ
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街外れの丘に
月を見に行こうか
街を吹き抜ける風に
背中を押されて
家の灯り一つ一つ
命が灯っている
もう真夜中
目を開けて夜空を見上げる
孤独と贖罪が入り混じり重圧かけるけど
今は目を閉じて
風に身を任せれば
世界は眠って
僕は気ままに
夜空へ流されて
いなくなってしまいたい
このまま消えて
流されて時代と共に
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綺麗な目をしたウサギ
あの日の君の目だった
都会の森に迷い込んで
笑ったフリして道を探してた
魔法は無い普通の日々
寂しい顔をしながら・・
私はドコ?さ迷い歩く都会の森
隠した腕の傷は
きっと等身大のアリスだった
車窓の景色
次々に変わります
あの光りの中に
喜びも悲しみも
埋まってしまうから
だからさ迷うんだよ
闇の隙間は深すぎて
飛びこんだら戻れない
大切な事
大切な人
大切な思い出
忘れないで
さ迷うアリス
交錯するネオンの中で
闇になったつもり
心捨てたつもり
子猫を見る横顔にあの日の泣き顔
戻らないと
でも袖は隠さないと
綺麗な目をしたウサギ
あの日の等身大のアリスだった
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急ぎ足は憂鬱
道行く人は仮面付け
また月が壊れた
囁きあって隠れた
窓際の置物
焦燥感をかきたてる
ピアノはドとソ以外泣かない
急ぎ足はまるで
人生を見ている様だ
今日も月が無い
囁いた老猫
傷だらけの曲に合わせて唄い人は歌う
悲しみも喜びもいらない
急ぎ足は憂鬱
街角の噂話し
気にしたウサギはいなくなった
月が壊れた
戸惑いなんていらない
わかるのはこの馬鹿げた世界に
取り残されたって事だけ
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それは始めから仕方なかった
余計な口癖
度重なる事柄は肯定した灰をかき集める
傷だらけの答えを求め
静かに沸き立つ怒りは何だ?
現れる闇に続く歪んだ滑稽なモニュメント
引き裂く闇に綴る傷だらけの赤い過去絵画
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モノクロの並木道で
ぼぉっとしてる
君への片思い
もぅ諦めようかな
だってほら小悪魔みたいに意地悪だし
好きって事知ってるのに・・
どうして抱かれたの?
何回も
わからないよ
君がわからない
友達として好きって言うには深入りしすぎだよ・・
眠れない僕から
爆睡してる君へ