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山羊の部屋  〜 新着順表示 〜


[31] 腐海
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爛れた心を隠すには
あまりに綺麗な目をしていて
流した涙は腐って消えた
首を吊ったピエロの絵を君は買って
愛おしい様に胸に抱いた
壊れた砂の城は二度と戻らない
そんな事知ってるよと君は儚く笑う
あの腐った海に浮かべた僕達の光は
今どこをさ迷っているのか・・

君が消えない様に
君が消えない様に
何もできないけど

流した涙は腐った海に変わって
ただ消えゆく光を見ていた
壊れた砂の城・・
二度と元に戻せず
君はその目のままで
泣いていた

綺麗な腐ったままで

2007/03/29 (Thu)

[30] ラララ
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春歌が聞こえた日
列車は走り出した
ラララ泣くなよな
ラララ笑ってくれ

春歌が聞こえた日
君は遠くに行った
いつも隣にいた君
ラララ泣かないよ
ラララ遠くを見た

いつも試練は僕を
いつも試練は君を
待っているだけさ
ラララ笑ってるよ
ラララ泣かないよ

君は何処か遠くに
僕はずっとココに
動けないだけだよ
ラララあの方角は
ラララきっと綺麗

ラララ悲しい歌に
ラララさようなら

ラララさようなら
ラララ・・・・ラ

2007/03/28 (Wed)

[29] 黒い夜
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暗雲低迷 協奏曲
東へ東へ
鳴り止まない群集のベルより
羅刹本を閉じる音

笑い
止まらない明日
笑う
止まらない明日

明暗を分けたのは
難しい公式
西へ西へ
頭を悩ませろ
ただの狂いだよ


一口に他ならぬ

一口に他ならぬ

厚底眼鏡
とれば剥きだす
東へ東へ

隣は
あの娘の影
隣は
あの狂いの影

羅刹本閉じる男がいる

2007/03/15 (Thu)

[28] ゴミ箱から
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毎日の日課は猫のホワイトを撫でる事
ゴミ箱から声がする
ゴミ箱から声がする

友達の名前は影人
空は何色
僕は・・色

台所の惨事は知らない
猫の欠伸に等しい

みんな知らない世界
みんな馬鹿にしてる世界
いつか爆発


ゴミ箱から声がする
ゴミ箱から声がする
三分間劇の始まり
裸体劇場

みんな笑う世界
みんな輝く世界


笑止

2007/03/09 (Fri)

[27] 春風に呟くさようなら
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狛犬の踊りに花が舞う
境内の秘め事
髑髏の憂鬱
さようなら
また明日
さようなら
また明日

春風
笑って通り過ぎた
君と離れて
また明日
おやすみ
また明日
さようなら

今から彼女の街まで
夜汽車に飛び乗ろうか

きっとあの駅に
君はいないけれど

春風吹いたのかな?



呟いた


あの日に
さよなら

2007/03/08 (Thu)

[26] 昔日に
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落陽
思い出す花畑
線路沿いのタンポポ
見上げればあの空へ

私は探しているの
いつかのあなたを

東京の誘惑の光に
身を踊らせた貴方を
私はただ見ているばかり
知ってる?貴方と歩いた道はあの景色は
もう見れないんだよ?

輝くビル群
終わり無い群集

貴方のあの笑顔が
私をまだ縛っているの
ねぇ帰ってきてよ
あの日に戻ろ・・

東京のネオンに消えた
あなたを探す私
ここで踊り続けるわ
貴方にまた会う日まで

貴方に会うまで

2007/03/02 (Fri)

[25] マッチの灯
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ショーウィンド
自分を映している
マッチ売りの少女

通りすがる機械的な風
身を切るよりも冷たく
憐れみを帯びた視線
心を灼いた

マッチに灯りを付け
幻に沈んでいく
マッチ売りの少女

真っ暗な都会に灯す
今だけは汚れも何もかも清められる気がして

マッチの灯
消えても
心の灯
消えなくて
消せなくて

冷めた目で
全てを見ていた
マッチ売りの少女

教会のステンドグラスの光り
世界を照らす唯一の灯に思えて

マッチに灯を付けないと幻に沈まないと
心が闇に
心が喰べられる
灯をつけないと

悲し過ぎる世界

電飾で煌めく道
マッチはもう・・

2007/01/19 (Fri)

[24] 骨の木
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ススキの間
見える太陽
破滅色

積み上げた石
崩す鬼面人
罪の川眺め

迷い混んだ骨の森
殺伐風景
思い出す責日
嘆く鴉は
隻眼で睨んだ

2007/01/12 (Fri)

[23] 真昼の月
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泣きたくなった
理由?
悲しい時代だから
悲しくなる事で自分を正当化したかったのかな

大した事じゃない
大した事じゃないんだ
猫の欠伸と一緒さ

悲しみの終わりってあるのかな
泣く事ができなくて
苦しいよ

家族と離れる夢を見た
大した事じゃない
また会えるけど
どうしてこんなに寂しいんだろう

真昼の月
僕を私を見下ろして
真昼の月
黙って見てた
真昼の月
消せない過去
真昼の月
表せない未来
真昼の月

真昼の月
黙って見てた

2007/01/12 (Fri)

[22] エリーゼ
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鼻歌は空に消えて
天気は忘れ模様

悲しいかい?
孤独が

怖いかい?
疎外感が

耳障りな騒音
叩いて消して

間違ってたかい?
歩いた道が

愛してたかい?
大切な人を

カラスの群れ
暗雲にかき消える
悲観的な屋根が
愛の調べを泣かせば
枯れ木の丘ざわついた

それは予感
君の為に

止まらない身体の震え
ざわつく枯れ木
不安が支配する世界
どうすれば良い

暗雲は未来予想
飛び立つカラスの群れは君が去る予感だった

2007/01/10 (Wed)
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