詩人:山羊 | [投票][得票][編集] |
あの輝いた季節に押された傷跡
笑顔の中で押し殺された反発
純粋は奈落に落とされる いつもそうだね
死んだ魚の目をした私は
君を救える事もできずに
汚い涙を流しては
そっちに行っては駄目ですよ
曇りガラスの向こうから叫んだ
ネオンのビルから出てきた君は
依存する人を探していた
あまりの試練に涙の溜まるガラスは割れ
涙は出なくなっていた
欲望丸出しの大人に支えられ
連れていかれる君に
この先の道が予想できたはずなのに
何も出来ない私は
死んだ魚の目をしては
曇りガラスの向こうから
手を招く事しかできず
錆びた青い輝きは
都会の奈落に飲み込まれた
もう一度輝く時がくるのかは
死んだ魚の目をした
私には
それを知る術すらも 無く