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山羊の部屋


[12] 秋の扉
詩人:山羊 [投票][得票][編集]

商店街を駆け抜けた風
一抹の不安を覚える
野良猫の欠伸
色彩を欠いた街並み

トランペット吹きが赤レンガを積み重ねる
まるで自分の罪を恥じるかの様

散りゆく葉は
足跡を覆い隠す
無くした目印
後戻りできない

回りゆく世界
止められない崩壊
今の僕には
舞う落ち葉さえ捕まえられず

ねぇ この道の先は何処に続いているのかな?
今と言う柵を超える勇気が欲しい

夜が怖いんだ
朝が嫌いなんだ
僕が嫌いなんだ
何を標に歩けば良い?

問いかけても

ただ落ち葉は
崩れる世界の様に
儚く舞って

2006/10/12 (Thu)

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