左手の薬指を見て



君を思い出すよ。






あの頃僕らはまだ子供で





アタシの夢はアンタのお嫁さんだった。








ある時、アンタは油性ペンを出して






アタシの左手の薬指に、２本線を引いて








『僕のお嫁さんになって下さい』




って、笑顔で言ってた。








今もあの言葉信じてるよ。








アタシの夢は今でも変わらないよ。

空が青く澄みきっていた。




キレイだ。






でも








心がひどく汚れている僕には





そんな青い空が、憎くてたまらなかった。

また、春がやって来たね。




君との出会いは春でした。



そして、君との別れも春でした。






今年の春



また君に出会えることを、ひそかに期待しています。

今日は登校日なので、君に会うはずです。




どんな顔して会えばいいかわかんない。




いつもみたいに、笑って






『おはよっ』








なんて言えないかもしれない。








ねぇ、アタシどうしたらいいのかな？

あぁ、アイツのこと好きだなぁ。




そう思った。









でも、表には出せない、素直じゃないアタシがいた。

止まない雨はないから。




明けない夜はないから。






一緒に行こう。








叶わない夢もないから。

神様。




私恋に落ちました。








でも、彼には他に好きな子がいます。








なので、お願いです。









私はいくら不幸になってもいいから









彼を幸せにしてあげてください。









彼と彼女を幸せにしてあげてください。

あぁ、もう君に会えないのか。




そう思ったら







涙が止まらなくて








君が愛しくて








好きすぎて








どうしていいか、わからなくて








そのまま、泣きつづけた。

卒業おめでとう







いくら叫んでも








君から返事はない。









卒業おめでとう













何度でも叫ぶよ。









君に届くまで









卒業おめでとう

ホント君って「嵐」みたい。




突然、僕の目の前に現れて







いつの間にかに消えている。









僕の心をかき乱して、逃げていく。