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尻尾まであんこが詰まってるたい焼きの部屋


[116] ゴーストアパートメント
詩人:尻尾まであんこが詰まってるたい焼き [投票][編集]


五線譜に並んだ 音符の兵隊は
四方八方に飛んでいく
翼のない音なのに壁を飛び越えていく

手狭な部屋から 逃げ出す
勇気を手に君はドアを開ける

さすらい流れる 風はさながら旅人
 
夏の幽霊がくれたメロディ
続きの続きから歩き出す
影の輪郭をかたどる毎日
カレンダーは季節をめくる

旅立つ前の小さな決意
置き手紙を残そう
焼けた素肌に刻まれる呪い
冷房からの大脱出劇

悲しみの夜を越えても
幽霊は化けてなんにでもなる
夜が明けても変わらない
それを僕が受け入れたとき

生きてる痛みをはじめて知る
命を持たない影よ
僕の体から消えてくれ

白昼夢のような午後のベランダに
虫の音楽隊は五分の魂を唱う。


   

2018/08/11 (Sat)

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