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尻尾まであんこが詰まってるたい焼きの部屋


[182] 手紙
詩人:尻尾まであんこが詰まってるたい焼き [投票][得票][編集]


生まれてから今日まで
一度も言ったことはない
感謝の気持ちならこんなにあるのに

助けられてばかりだ
だけど照れ臭くて
言葉にできないだけだ

気づけばいつも僕を
見守るように側にある眼差し

悲しいときは
一緒に泣いてくれる
うれしいときは
一緒に笑ってくれる

そんな当たり前な愛が
どんなに大切かを
僕は痛いほど知っている

心の中の僕に
ペンを持たせて
日頃の感謝を手紙に綴らせる

もしかしたら一番
一緒にいるかもしれない
へその緒みたいに

切れてもつながってるよ
同じ血を分けた命

悪さをしたら
厳しく叱ってくれる
良いことをすれば
誉めてくれる

そんな当たり前な愛を
当たり前に貰えるほど
僕は出来た人じゃない

いつの間にかこんなに
歳を重ねて
今になってようやく
遠くない別れを感じる
長生きしてねなんて
皮肉みたいだから言わないよ
だけどあなたがいない毎日は
信じられないくらいなんだ

気づけばいつも僕を
見守るように側にある眼差し

悲しいときは
一緒に泣いてくれる
うれしいときは
一緒に笑ってくれる

そんな当たり前な愛が
どんなに大切かを
僕は痛いほど知っている。



2018/09/07 (Fri)

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