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尻尾まであんこが詰まってるたい焼きの部屋


[363] 黄金の夜明け
詩人:尻尾まであんこが詰まってるたい焼き [投票][編集]


羊水の海を泳いで
夜明けをめざし 
船を漕いだ
羊膜に包まれた
赤い血潮の空が
まだ開かない目に刺さる

太陽はあなた あなたなんだ

愛されていると鈍感な僕に
教えてくれないか
言葉にならない言葉を集めて
夜の空にばらまいた

宝石のように輝いた瞳に
自我が生まれると
そこには暗闇がぽっかりと
口を開けていた

それでも僕は生きることを選んだ
痛みも安らぎも同じ色と形

産声で目を覚ました怪物は
へその緒を垂らして

可愛らしく鳴くのだろう
命を分けた私の片割れが愛されたいと
手のひらを懸命に開いたよ。







2019/01/11 (Fri)

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