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尻尾まであんこが詰まってるたい焼きの部屋


[522] 月とロケット
詩人:尻尾まであんこが詰まってるたい焼き [投票][編集]


繰り返した嘘と同じだけの
傷跡を月が隠した
僕の自転車はぼろぼろで
月までたどり着けるかな

左目を閉じて右目だけで
見た宇宙に浮かんだ
宝石みたいな流れ星

レンズの向こうに
いつか誰かが残した
足跡がクレーターみたいに
刻まれてる

飽き飽きした流れ作業
手紙を運ぶだけの仕事
思いを伝える仕事
紙とペンとインクの匂い

ポストに届いた宛名のない手紙
ボトルメールみたいに時の海を渡り

あなたが今読んでる
ありふれた言葉が
あなたの胸に突き刺さる

影が小さくなる
地球を離れても
ささやく程度の会話ならできる

夜の隙間に そっと打ち上げられる
ロケットは月を目指して飛んでいく。


2019/07/16 (Tue)

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