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カタリナの部屋


[53] 書きかけのラブソング
詩人:カタリナ [投票][編集]

 
君はそんなふうに笑うんだね
ずっと知らなかったことが
今日はじめてわかったよ
おかしいね こんなにも
そばにいたのに
僕は君のことを何も知らなかった

君の誕生日を忘れた日に
僕は君を愛する権利を
失ったけど きっと
そんなものはきっかけにしか過ぎない

形に残る思い出を胸の中に
足跡のように刻んだ
数えきれないくらい重ねた唇は
いつからそんな嘘を
簡単につけるようになったろう
傷つけるつもりなんてなかった

でも僕は知らず知らず君を傷つけてた
君の涙を見ないふりをした
そんな自分が嫌で仕方なかった

愛してると書きはじめた
ラブソングはまだ書きかけのまま
結末を迎えずにいるけど
まだ何も始まってさえいないんだ

君の誕生日を慌てて思い出す
それくらいの間抜けさがあれば
君は少なくても泣くことなんか
なかったのに

やめたはずの煙草をまた
吸いはじめたのは君のせいじゃない
だけどなんでだろう
少しも美味しくないんだ。

2018/06/29 (Fri)

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