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尻尾まであんこが詰まってるたい焼きの部屋


[583] 冬のスケッチ
詩人:尻尾まであんこが詰まってるたい焼き [投票][編集]


吐き出したため息が
白く染まるのは
この寒さからも明らか
季節は冬のただ中

僕はどこにも行けないけど
心だけで旅立つんだ

夜は僕には本を読んでくれる人さ
活字の星が行間を埋めていく

足りない言葉は足りないままで
孤独の美味なるを 味わおう

絵描きが筆をとり
キャンバスに描くのは
目の前にあるようで
どこにもない景色

命はいつか尽きるものだと
知ったあとと前では違うだろう

余計なことを知りすぎた頭では
僕にはもはや新しい夜明けは見えない

あるものだけで満たされた部屋で
窓に映る季節の移ろいに陶酔

そして見上げる 一億あまりの
瞳に映る空が たとえ違っても
同じ雪が かざした手のひらに
変わらぬ冬を 贈り届けるだろう


夜は僕には本を読んでくれる人さ
活字の星が行間を埋めていく

足りない言葉は足りないままで
孤独の美味なるを 味わおう。






2019/09/26 (Thu)

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