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尻尾まであんこが詰まってるたい焼きの部屋


[758] 椅子
詩人:尻尾まであんこが詰まってるたい焼き [投票][編集]


死にたいという人に
どんな言葉かけられるだろう
持ちうるすべての
言葉を使っても
助けられるかどうかわからない

僕らは正義の味方でもないし
ましてや聖人君子でもないから
死にたいならどうぞご勝手になんて
恥ずかしげもなく言うのだろう

親が子に向ける愛のように
なんの見返りもなく
誰かを心から愛せたらいいな

嘘をつきながらでもいい

泣いてる誰かの傍らにそっと
寄り添うみたいに
時には物静かに誰かの居場所に
なりたいよ

人生に疲れた時に
誰もが座れる一脚の椅子
僕がなりたいのは
色褪せたベンチのような
ささやかでも役に立つ存在

僕らは訳も知らずに
戦争は悪だと決めつけて
自らの物差しで善悪を計る

傷つく痛みを知ったなら
誰かに優しくできるはず
町明かりが灯る もう帰らなくちゃ

本当に悲しいときには
吃驚するくらい
言葉にならないんだな
涙ばかりが溢れてしまう

捨て去ることのできない寂しさが
邪魔臭くて仕方ない
気づけばいつも一人で抱えてる
持て余すほどの荷物を

親が子に向ける愛のように
なんの見返りもなく
誰かを心から愛せたらいいな

間違えながらでもいい

泣いてる誰かの傍らにそっと
寄り添うみたいに
時には物静かに誰かの居場所に
なりたいよ。

2020/04/26 (Sun)

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