詩人:尻尾まであんこが詰まってるたい焼き | [投票][編集] |
いつも伝わらない
気持ちを抱えて
死んだ魚のような
目で私を見つめて
心を沈めて漂う
椅子に腰かけて
朝飯を食べて
窓を開けて
本を読む
しばらく
忘れていたこんな気持ち
誰かを好きになるような
伝わらない気持ちは
ぬくもりで
隠すように手のひらで
そっと包んで
どんな寂しさも
パントマイムみたいに
身振り手振りの恋
ただ あなたを笑わせたくて
そこにあるのは
薄紅色をした恋。
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