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尻尾まであんこが詰まってるたい焼きの部屋


[771] 幸い
詩人:尻尾まであんこが詰まってるたい焼き [投票][得票][編集]


オレンジ色の空 つないだ手
伝わるぬくもり そこには
少しの謀(たばか)りも嘘もないよ

帰りたい そう思う場所が
世界にひとつあれば 
それだけで 幸せになれる

自分の為にある人生は
いつの間にかあなたの為の
人生に変わったよ 

階段の途中で荷物を
持とうかとたまに見せる優しさが
泣けるほど嬉しかったのか

立ち止まり泣いていた君
こんなことくらいで
大袈裟だと思った

だけど君が嬉しそうに
笑った瞬間、僕はあなたを
幸せにしたいと 思ったんだ

すっかり日が暮れた町
遠くには夕闇が迫る
君は僕の帰りを今か今かと待ってる

抱きしめたい そう思う人が
僕にはいるから
いくらでも 強くなれる

線路に立って
いつまでも踏み切りのバーが
上がるのを待ってる

背中に感じる君のぬくもり
答えのない 問いかけが
光の糸を手繰り寄せ結ぶ

強がれないくらいに
打ちのめされた
痛みを知ったときから

僕はきっと君をまともに
愛せるようになったんだよ。




2020/05/17 (Sun)

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