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茶の部屋


[6] イジメ
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僕は泣いていた
すがるような瞳が痛くて
逃げてしまった自分が憎くて
それがまかり通る世界が恐くて
そしたら月が
あまりに優しく
僕を照らしてくれたから
また涙があふれてきた

木枯らしに吹かれても
寒くはなかったけど

あの子の瞳が痛かった
その奥に映る僕と世界は
汚れていた
僕は泣いていた
そしたら月が
あまりに優しかったから
また涙があふれた

2002/12/21 (Sat)

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