詩人:優午 | [投票][編集] |
その指輪が示すのは
僕の恋の結末と
君の幸せの終着地
悲しいのは今だけさ
君は母になりやがて思う
僕と焦がれた若き日を
悲しいのは今だけさ
賢い君はわかっている
熱に身を任す愚かさを
悲しいのは今だけさ
君がその手に掴むのは
掛け替えない平穏だから
悲しいのは今だけさ
僕らに偽りは欠片もなく
愛と涙の幕だったから
悲しいのは今だけさ
僕らの絆は愛より強い
元は一つだったはずさ
その指輪が示すのは
君の確かな未来像と
僕の張り詰めた優しささ
悲しいのは今だけさ
いつでも君は傍にいて
いつでも僕が側にいる
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胸が僕の代わりに何か言ってくれないか期待した
きっと僕より傷ついて苦しんでるから
涙などで冷めてくれない
それだけはわかった
これは長く痛むだろう
だからこそ
君への思いは確かだったんだ
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夢の中で目を覚ました君が求めた、たった一息。
君が気付いた時に煙になっておくから、
今は目を閉じていて。
吸い込む前にキスをさせてほしい
君が目を覚ましたら煙になっておくから
目を覚ましたら一息で僕を吸い込んで
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右胸の痛みを僕だと思って
もっと強く抱き締めて。
永遠が終わっても
僕を離さないで。
君に写る全てより
僕を愛して。
月の光を頼りに
僕も楽園へ連れてって。
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夏の終わり 白い夕暮れ 踊りだした雲たち
名前を呼ぶ声がする
自転車にまたがって橋を渡る
公園で寄り添うカップルを流して
ここを抜けたら電車に揺られた君が待っている
過ぎ行く夏はまだ終わらない
君を愛車の後に乗せて、一緒に色んなものを見るから
友達の目なんて気にしてられない
君の一瞬に少しでも長く居たいんだ
感じた風は涼しくなにより優しい
きっとこの世界を飛び出すのを許してくれる
堤防に腰掛けて水平線を広げる
波打ち際で騒ぐ子供を尻目に
海は今日も鼓動を続ける
規則正しく、誰にも邪魔されずに
歩み寄る秋はまだ遠い
空には星と花火が待っている
月さえ二人だけを照らす
門限なんてこの際忘れてよ
君との時間は永遠だから
流れる雲は二人の上で足を止める
太陽なんかに見せてやるかと暑さを遮ってくれる
毎日が日曜日になれば良いのに
君と一緒にいるのに24時間は短すぎる
この夏が終わったらしばらく会えなくなるね
でも君の側にいつだっている
淋しいなら夢にお邪魔するよ
過ぎ行く夏はまだ終わらない
君の手を離すにはまだ早い
言葉は何も言わなくて良い
キスができなくなるでしょ
これからもずっと愛し合って
絶えず君の名を呼ぼう
夏の終わり 青い朝日
動きだした時間たち
二人の夏はまだ終わらない