詩人:Wanderer | [投票][編集] |
今日も朝から憂鬱
男子は教室で暴れ回り
女子は会話が白熱
ロックバンドのライブより喧しい自習時間
そんな中
耳栓つけて 殻にこもり
泡沫の思いを飛ばします
どうか、黙ってくれ。
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鬱陶しい今日が終わりそうなそんな時
僕は虚構世界へ旅立つ。
自分の感覚と知覚と記憶を十二分に使って
新世界へと現実逃避する。
いつも いつも 違う世界
時には楽しく
時には苦しく
時には空しく
そんな不定形な世界
どこまでも
入り込んでしまいたい
でも、また 聞こえてきた
世界をねじ伏せる
悪魔の呼び鈴
嗚呼
また鬱陶しい今日が始まる
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今 僕には何も聞こえない
この両耳に蓋をしたから
蝉の喚き声も
四角い箱から出てくる声も
扉が軋む音も
道路をタイヤで走り回る
甲虫の毒ガス噴射音も
生徒達が奏でる不協和音の
騒音コンサートも
黒板を白い棒で叩き続ける
たった一人の語り部も
もう 関係ないや…
そんな夢を見た。