涙を一粒落として魂の世界地図を拡げて抱えた膝を哀しみと同時につつんで運命に宿る残酷さを、じっと見詰める瞳を柔らかな残光(ひかり)で照らして終わりの無い夜に沈み込んでいく昨日から飛び出して眠りの朝に、目醒めの夜明に、溶けていく身体を、霞んでゆく命を、涙を一粒落として手の平で掬って私を見付けて
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