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松子の部屋


[2] 最期が静かな夜であるために
詩人:松子 [投票][編集]

明日僕は死ぬ  逃げられず僕は死ぬ  静かに僕は死ぬ
昨日僕は生きた  逃げずに僕は生きた  静かに僕は生きた
今日僕は生きる  逃げられず僕は生きる  静かに僕は生きる


だから僕の人生は単純に  ただ単純に
でも  残酷で  それでいてあたたかい
生きること  死ぬこと  愛すること  憎むこと
戦うこと  逃げること  争うこと  手をさしのべること


すべては単純に  ただ単純に


太陽が昇るならば  月が輝くならば
セミが鳴くならば  雪が積もるならば
あなたは泣くのでしょう  涙を一つぶ落とすでしょう



そう  だから



僕は笑うのです 涙が出るほど 笑うのです

2005/03/10 (Thu)

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