詩人:最後の人類 | [投票][編集] |
『言葉の尾』
星の明かりを 目印にして
家を目指す 帰り道
言葉は死んだように役に立たず
町はいつか 僕を忘れて
君からもらった思い出も
消えてしまうかな
罪に汚されて
言葉の尾をつかんだ手が
あと少しのところで
離れてしまうのさ
だから、いつも何も言えないまま
僕らはここまで来てしまった
さよなら さよなら
さよなら どうすりゃいいんだろう
わからない
詩人:最後の人類 | [投票][編集] |
僕は夢を見ていた 君の夢を
もう会えないのに 君はまだ僕に笑いかけていた
手紙を残して消えた 君のことを憎むことはしたくないから
せめてこのまま いつか君が帰って来る日のために
部屋を片付けておこう
君がさんざん 下手だねって言った野菜の切り方も
上手くなったんだよ
この夢がもしも正夢ならば
もう一度君に会えるかな
君に会いたいな。