詩人:ハキダメ | [投票][編集] |
この愛は永遠だと紡いだ口で
別れましょうと切り捨てる
ずっとずっと抱き締めていてとねだって
手の届かない所に歩き出す
夢見る時間が終わったのだろう
いつまでも夢うつつでよかったのに
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人魚姫は言った
「これ以上傷つきたくないから貴方を刺すわ」
白雪姫は言った
「助けられたからといって何故貴方と一緒にならなければいけないの」
シンデレラは言った
「運命?笑わせないで。私は私を救ってくれれば誰だって構わなかった」
眠り姫は言った
「悪い魔女を倒したから私は貴方のもの?まるでゲームの景品かなにかみたい」
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人生なんてのはゲームと同じだ
限られた選択肢
択一した結果が今を形作る
あそこで選択肢を誤らなければ
君が傷つくことはなかった
俺が傷つくことはなかった
その選択が正しかったか
わかるのはずっと後になってからだ
認めたくない選択肢の誤り
あの選択は正しかったと信じても 湧いてくるのは後悔と罪悪感だけ
常に選択を迫られる
一度選べば他の道は閉ざされる
リセットボタンはない
さぁ選択の時だ
俺はどの道を選ぶ?
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執着はしたくない
君を縛り付けてしまいたくないから
縛り付けない事が俺のフラストレーションになるのが嫌だから
だから 縛り付けたいなんて思わないように 執着はしない
依存はしたくない
君の負担になりたくないから
自分で抱え込めない荷物を背負いたくないから
だから 不要な荷物を作らないように 依存はしない
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自分がどんどん壊れていく
壊れていく事を自覚して
壊れていく事を受け入れた
壊れた僕は泣きわめく
壊れた僕はすがり付く
惨めに泣いたそんな姿を君にだけは見せたくなくて
無様にすがり付くそんな姿を君にだけは見せたくなくて
僕は君から離れると決めた
壊れたアタマで考える事はどうしようもなく壊れていて
不幸しか呼び込まない
断片的に思い浮かぶのは考えたくもない妄想
逃避するために薬を飲む
現実から逃げようと望んだ眠りは
夢の中にまで追い掛けてきた真実に容易く塗りつぶされる
壊れていくことは止められなくて
眠りの中でも逃げられなくて
渇れ果てたはずの涙は止めどなく流れ落ちる
誰か俺を救ってくれ
そう懇願したのは既に過去
今はただ誰か俺を殺してくれと呻き続ける